限定解除(目視外・夜間)は必要?
2026/09/19
執筆:平岩 勇介(株式会社スカイブレックス 代表取締役/JUAVACドローンエキスパートアカデミー東京サテライト校)
2026年9月時点の情報
この記事の結論
空撮をするなら、仕事でも趣味でも目視外は最初から付けてください。
夜間は、日没後に飛ばすかどうかで決めます。
| あなたの目的 | 判断 |
|---|---|
| 空撮(仕事・趣味とも) | 目視外は最初から |
| 点検・測量・インフラ業務 | 目視外は最初から |
| 日没後に飛ばす (夜景・イベント・夜間点検) |
夜間も最初から |
| 日中しか飛ばさない | 夜間は後から追加でOK |
国家資格の申し込みで「目視外」「夜間」を付けるか迷う方は少なくありません。
この記事では、国土交通省の資料をもとに、登録講習機関の立場から判断基準をお伝えします。
限定解除とは?
国家資格で「飛ばせる範囲」を広げる追加講習です。
一等・二等の基本コースで取得した資格は、「昼間」かつ「目視内」の飛行に限定されます。
夜間に飛ばす場合や、機体を直接見ずに飛ばす場合は、それぞれの限定解除が必要です。
| 種類 | 対象になる飛行 |
|---|---|
| 目視外 | モニターを見ながらの飛行 建物の裏側に回り込む飛行 自動航行 ゴーグル(FPV)での飛行 |
| 夜間 | 日没から日の出までの飛行 |
空撮なら目視外が必要な理由
空撮では、構図を決めるために操縦者がモニターを見るからです。
機体から目を離してモニターを見た時点で、その飛行は「目視外飛行」にあたります。目視外飛行は、国の承認が必要な特定飛行です。
国土交通省の資料では、次のように定められています。
- 審査要領(カテゴリーⅡ飛行)
操縦者は、モニターを見ながら意図した経路を維持して飛ばせること。能力がない場合は、目視外飛行の訓練を行うこと - 航空局標準マニュアル②
目視外飛行の操縦者は、目視外飛行の訓練を修了した者に限る - 同マニュアル
必要な限定解除を受けた技能証明の保有者は、この訓練を省略できる
つまり、目視外の限定解除は、国が求める「目視外の訓練」を国家資格で証明するものです。
航空局標準マニュアルを使って飛行許可・承認を申請し、目視外で飛ばす場合、目視外の操縦訓練は必須です。
基本コースだけでは、空撮で最も多い飛び方を資格でカバーできません。
💬 「空撮に目視外が必要だとは知らなかった」「最初に教えてもらえて本当によかった」
当校の受講生からも、こうした声を多くいただきます。
民間資格をお持ちの方と、これから取る方の違い
| 目視外の限定解除 | |
|---|---|
| 過去に民間資格を 取得済みの方 |
これまで通り、飛行経歴や訓練実績を示して許可・承認を受ける運用で問題ありません |
| これから国家資格を 取る方 |
ほぼ必須 |
特にメリットが大きいのは、機体認証を受けた機体を技能証明で飛ばす場合です。
審査要領では、機体認証を受けた機体を技能証明の保有者が飛ばす場合、立入管理措置などのルールを守ることを前提に、カテゴリーⅡ飛行の一部で個別の許可・承認が不要になるとされています。
目視外で飛ばすなら、その技能証明に目視外の限定解除が必要です。
目視外を最初から付けるべき人
- 空撮をする人
仕事の撮影はもちろん、趣味の風景撮影やSNS・動画用の撮影も含む - 屋根・外壁・橋梁の点検
モニターで確認しながら、建物の陰に機体が入る - 測量
自動航行で広い範囲を飛ばす - 物流や広域巡視(レベル3.5飛行)を目指す
目視外の限定解除が要件
夜間は「日没後に飛ばすか」で決める
夜景撮影、イベント、夜間の設備点検など、日没後に飛ばす予定がある方は最初から付けてください。
日中しか飛ばさないなら、後から追加でも問題ありません。
なお標準マニュアル②では、夜間の目視外飛行は行わず、機体の灯火が見える範囲で飛ばすことが定められています。夜間の限定解除は、暗い中で機体を目で追って飛ばす技能です。
同時に付けるメリット
- 日程がまとまる
基本の実地講習に続けて受講できる - 手続きが1回で済む
後から追加すると、改めて修了審査を受け、国へ限定変更の申請が必要 - 取得後すぐに撮影できる
資格の範囲内で、承認申請の書類も簡略化できる
講習でやること
🎥 目視外
機体を直接見ずに、モニターの映像だけで決められたコースを飛ばします。補助者との声掛けや、映像が途切れたときの対応も学びます。
🌙 夜間
機体の灯火を頼りに向きや姿勢を判断しながら飛ばします。暗所での離着陸や、周囲の安全確認の手順も身につけます。
追加の費用と時間(二等の場合)
| 初学者 | 経験者 | |
|---|---|---|
| 目視外 | 38,500円 実地 最短2時間 |
27,500円 実地 最短1時間 |
| 夜間 | 35,200円(共通) 実地 最短1時間 |
|
税込・修了審査1回分込みです。
一等の料金や、基本コースとの組み合わせ総額は資格総額早見表で確認できます。
よくある質問
Q. 趣味の空撮でも目視外は必要?
A. 必要です。飛行の目的が趣味でも、モニターを見ながら撮影すれば目視外飛行にあたります。
Q. ゴーグルで飛ばしたいだけでも必要?
A. 100g以上の機体をゴーグルで飛ばすと目視外飛行にあたるため、国家資格で対応するには目視外の限定解除が必要です。
Q. 目視外と夜間、片方だけでも取れる?
A. 取れます。空撮が目的なら、まず目視外を優先してください。
Q. 限定解除の講習は難しい?
A. 基本コースの操縦ができていれば、短時間で習得できます。当校では、目視外・夜間の限定解除を持つ一等無人航空機操縦士の講師が、マンツーマンで指導します。
参考:国土交通省航空局「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領(カテゴリーⅡ飛行)」(令和7年12月12日最終改正)、「航空局標準マニュアル②」(令和7年12月26日版)
執筆者:平岩 勇介
株式会社スカイブレックス 代表取締役。国土交通省登録講習機関「JUAVACドローンエキスパートアカデミー東京サテライト校」を運営し、完全マンツーマンで国家資格の取得を指導しています。
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SkyBrexドローンスクール(運営:株式会社スカイブレックス)
├ JUAVACドローンエキスパートアカデミー東京サテライト校(大人向け)
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電話番号 : 03-6555-2050
荒川区をはじめ都内・近隣エリアでドローンの国家資格
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